形成外科・皮膚科の保険診療・美容医療なら名古屋市中区の「こいずみ形成クリニック」へ。 当院では、眼瞼下垂・陥没乳頭・腋臭・傷跡・ほくろなどは保険診療の対象です。眼瞼下垂は年間600症例を行っております。
切除法とは、タトゥー(入れ墨、刺青)が入っている皮膚を切除し、周囲の皮膚を縫い合わせることでタトゥーを除去する方法です。皮膚ごと切除するため、確実性の高い方法ですが、傷跡が残ってしまいます。
1回でタトゥー全体を切除する「単純切除」と、複数回に分けて切除する「分割切除」があります。タトゥーの範囲が狭く皮膚に余裕がある場合は単純切除を適用します。1回で取りきれない場合(タトゥーの範囲が広かったり、周囲の皮膚に余裕が無い場合)は、2回以上に分けて切除する分割切除をすることになります。分割切除の方が治療期間は長くかかりますが、傷跡は単純切除よりも短く(小さく)抑えることができます。
腕全体、背中全体など、広範囲にわたるタトゥーや、皮膚に余裕のない部位には適用できません。
皮膚ごと切除するため、タトゥー自体は確実に消し去ることが可能です。
傷痕は残りますが「けがをしたキズ」「やけどのキズ」と刺青を入れた事実を無くすことができます。
タトゥーを除去する反面、傷跡が残ってしまいます。タトゥーを消すというよりも、タトゥーをほかの傷跡に変える治療といえます。
また、縫い合わせた部分に外側への力が働くため、数年後に傷跡が太くなってしまう可能性もあります。
傷跡が気になる場合には、修正手術や炭酸メソで目立たなくする治療を行うことも可能です。
植皮法/皮膚移植は、タトゥー(刺青・入れ墨)の部分の皮膚表面を剥離し、自身の身体の他の部位(臀部や大腿部など)から皮膚を移植することで、タトゥーを除去する方法です。
切除法では除去が難しい広範囲にわたるタトゥーや、さまざまな理由で早期にタトゥーを消したい場合に適用されることが多い手術です。
レーザー治療では除去できない深いタトゥー(刺青・入れ墨)、切除法を適用できない広範囲なタトゥーを、比較的短期間で除去することができます。大きさにもよりますが1回の手術で刺青を無くすことが可能です。
移植した皮膚が生着せず、壊死してしまうリスクがあります。一度壊死してしまうと、その皮膚はもう使用できないため、再手術の必要があります。また、植皮した皮膚の下に血腫ができてしまったり、感染症により膿んでしまった場合も、再手術が必要になります。
また皮膚を採取した部分は、茶色い傷痕が残ります。2~3年経過するとわからないぐらいまで改善しますが、時間がかかります。
刺青部分を薄く削(そ)ぐ方法です。刺青の入っている皮フをで削って刺青を除去します。手術中に確認しながら刺青の色素が入っている深さに合わせて削ることが出来ます。
通常、1回の手術で完全除去が可能ですが、皮膚をそいだ部分は完全に傷になっており、処置が必要ですので、あまりに大きな範囲の場合は分割するか、薄削した部位に皮膚移植を行ったほうがいいでしょう。
QスイッチルビーレーザーやQスイッチヤグレーザー、アレキサンドライトレーザーなどの医療レーザーを使用してタトゥー(刺青・入れ墨)を除去する方法です。レーザーによってタトゥーの染料を破壊することでタトゥーを薄くしていきます。
当院ではタトゥー除去専用であるQスイッチヤグレーザーを用いて行います。
黒は除去可能ですが、赤や青は除去はできませんので、薄削術や植皮術が適応になります。
一度の治療で完全に除去することは難しく、数か月おきに複数回の治療を受けることで徐々に薄くしていきます。通常は5~10回、色素の深さによってはそれ以上かかることも稀ではありません。
切除法(単純切除・分割切除)や植皮法(皮膚移植)など、手術による治療に比べ、傷跡が残るリスクが小さくてすみます。
複数の色が入ったタトゥーや、濃い色のタトゥーの場合、レーザーでは完全な除去が困難です。レーザー治療では除去できずに、切除法や植皮法を受ける方もいらっしゃいます。現時点では、手術による除去の方が確実性は高いと言えます。
どれだけレーザーを当てても、完全になくなることは困難です。刺青・タトゥーを入れたという事実無くしたい場合は、切除・植皮・薄削術を行うことになります。
また、除去できるまでに1~2年の期間が必要となるケースが多く、短期間で消したいという方にも向いていません。
その他、レーザーによって周囲の皮膚がダメージを受け、ケロイドや皮膚の委縮が発生してしまうリスクもあります。
個人差はありますが、治療後当日~3日間程度は、入浴や運動を避け、患部を濡らしたり刺激を受けたりするのを避けるようにしましょう。