形成外科・皮膚科の保険診療・美容医療なら名古屋市中区の「こいずみ形成クリニック」へ。 当院では、眼瞼下垂・陥没乳頭・腋臭・傷跡・ほくろなどは保険診療の対象です。眼瞼下垂は年間600症例を行っております。

日本一の眼瞼下垂専門クリニックを目指して

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二重切開修正 ~幅狭く

基本的に、二重を狭くする場合に重要なことは

●皮膚が余っていること

●眼窩脂肪が残っていること

●眼輪筋が残っていること

つまりまぶたの重要な組織が残っていると、狭くしやすく、残っていなければ狭くしにくく、さらに三重になったり、狭くならなかったりします。

二重を狭くするうえでの治療方針

二重を狭くする手術を希望される症例のほとんどは、以下の特徴があります。

✘皮膚が不足している

✘まつ毛から10mm以上の場所で切開されている

✘眼窩脂肪が切除されている

✘眼輪筋が過剰に切除されている

✘二重切開の傷痕がくぼんでいる、きれいでない

✘目の開きが悪い

これらを踏まえたうえで、以下に私の切開二重の幅を狭くする修正の方針を書いておきます

 

治療方針

                  

私の行っている二重の幅を狭くする治療の考え

  • 二重の手術でまぶたの中は瘢痕・・・つまり「きずあと」が出来ています。なので、今ある二重の状態のラインを低くすることを優先します。「眼輪筋を丸める」、瘢痕を広範囲に剥がして」などと言った操作はあまり行いません。眼輪筋・眼窩脂肪も切除しません。
  • 二重を狭くする手術は困難です。希望はききますが、可能なら希望よりも狭くなるぐらいを狙った方がいいでしょう。
  • 二重のラインは8mm以下を推奨します。極端に狭くしたい症例では4mmで行うこともあります。
  • 皮膚が余っていない、余っていても少ない場合は、皮膚切除しません。
  • 今の切開線の傷痕は無視して、新たにまつ毛側に切開します。
  • 新しい切開線が二重になるように、眉毛につり上げを行います。
  • 眼窩脂肪がなくても、脂肪移植は同時には勧めません、脂肪移植がうまくいくこともあれば、かえってよくないこともあります。
  • 目を閉じれる範囲で眼瞼下垂の手術を行います。もちろん眼瞼下垂の手術の適応がある症例で、術後にまぶたが閉じれると判断した症例のみです

この手術の合併症・デメリット・ピットフォール

二重幅を狭くする手術は、修正の中でも非常に難しい手術の部類になります。なので1回で成功しない人も結構います。手術前の状態で随分とリスクの確率が変わってきます。いかにこの手術のよくない点・合併症について書いていきます。

うまくいきにくい症例の特徴

修正手術というものは前医でどういった手術が行われていたかにより成功の確率が変わってきます。以下の場合は再修正の確率が高くなる要因になります

再修正の確率を増加させる要因
  • 眼窩脂肪が取られている
  • 皮膚がしっかり切除されている
  • 眼輪筋が取られている
  • 目が閉じれない
  • 以前の手術の痕が赤い(術後4~6か月は待つことをお勧めします)
  • 修正回数が多い
  • 短期間に何回も修正している
  • 睫毛と眉毛の下縁の間の距離が21mm以下(19mm以下では修正は非常に困難です)

特に患者さんは「こんな二重では学校にいけない」などという理由で、早期の修正をのぞまれる方が多いのですが、傷が赤い・食い込んでいるときにしてもうまくいきません。白くなるまで待ちましょう。私は白くなるまで行いません。その間に他院でしてしまった症例も多いですが、さらに赤みが消えるまで半年以上かかります。うまくいっていればいいのですが、不満なので再度と受診されても、再度傷痕の赤みが消えるまで待つように、内服薬・テーピング指導しかできません

修正手術は焦らずに、傷の赤味が取れるまで待つ。(4~6か月です)

待てなければ他院でしてきてもいいですが、うまくいかなければさらにその時点から半年は待つことになるでしょう。傷が赤くて修正を受けて成功したなら、それはもう私なんかよりは経験・症例数・技術がある医師なのでしょう。

この手術の合併症・リスク

この手術は1回で成功という方は3人中2人ぐらいではないでしょうか?当院に来られる方も、狭くしてもらったがあまりならなかったという方が多く、修正を数回行っている患者さんが多いです。

 

合併症
  • 感染・出血
  • 思ったほど狭くならない
  • 三重になる
  • 目頭・目尻の二重が二股になる
  • 目の上がくぼむ
  • 傷が食い込んだままになる
  • 左右差
  • 末広にならない・平行にならない
  • 傷ががたがた
  • 目が閉じれない

再癒着をおこして狭くならないというものが厄介な合併症です。これまでにつり上げをして、広いふたえで再び癒着してしまった症例は10%以下です。ただしその分、切開線の食い込みの改善までに1年ぐらいかかります。また、脂肪がない場合には目の上がくぼんだり、以前の切開線がシワのように残ることもあります。そういったものまで再手術に含めると3人に1人ぐらいは再手術をしている状況です。

とにかく狭くする、傷や目の上のくぼみは後から考える。(相応には考慮しております)今までの患者さんは狭くなれば食い込んでいても明るくなれる。(場合が多いです)

二重狭くの修正のまとめ

皮膚切除法と、皮膚切除しない吊り上げ法

 皮膚切除吊り上げ
良い点

●傷が1本

●完成までが早い

●皮膚が不足している症例に行うことができる

●今より狭くなる確率が皮膚切除よりも高い。

●平行から末広に出来る

悪い点

●皮膚を切除するので、再修正が困難

●浅い二重になりやすい

●傷が2本になる

●食い込みが6~12か月目立つ