形成外科・皮膚科の保険診療・美容医療なら名古屋市中区の「こいずみ形成クリニック」へ。 当院では、眼瞼下垂・陥没乳頭・腋臭・傷跡・ほくろなどは保険診療の対象です。眼瞼下垂は年間600症例を行っております。
当院では「切らない眼瞼下垂」手術は積極的に行っておりません。以下の症例にリスクを説明したうえで希望があれば行います。
①切開手術ができない症例~抗凝固剤(血液を固まりにくくするお薬)を内服している
②糖尿病など感染に弱い状態の人
③片目の症例
などです。
私はここ2年は切らない眼瞼下垂を積極的には行っていません。
特にこの1年は積極的に行わない方針としました。その理由は以下の通りです
この中項目の中でもっとも注意しなければならないのは「強直性眼瞼痙攣」です。この手技はどんな名医が行っても、ミューラー筋に糸をかけ、タッキング(縫縮め)をしています。眼瞼挙筋腱膜にしっかり糸をかけているといってもミューラー筋にも糸がかかってしまっては、解剖学的・機能的に正常な状態に戻したとは言えません。眼瞼痙攣の治療は非常に難しく、ミューラー筋に糸がかかり、ミューラー筋に瘢痕を生じさせます。これが原因となりミューラー筋に瘢痕を生じさせたりすることで、ミューラー筋の感度が亢進されてしまい、「強直性眼瞼痙攣」を誘発します。これまでの経験から言っても、埋没法のいわゆる「挙筋法」で行われた症例で、強直性眼瞼痙攣の症例が多い印象です。また、最近では「切らない眼瞼下垂」後の強直性眼瞼痙攣の方の受診も増加傾向です。
眼瞼下垂の本質は「腱膜すべり症」です。ミューラー筋も眼瞼挙筋も筋肉自体に何の異常もありません。眼瞼挙筋腱膜がまぶたにしっかりくっついているものが、加齢やこすることで緩んできてしまう事です。手術はこの腱膜をまぶたにしっかり固定するだけで十分であり、ミューラー筋や挙筋自体に触れることはありませんし、糸をかけなくてもマブタは上がります。
まぶたの機能を正常に戻す、手術では悪いところだけを治す この手術であれば10年後20年後に再度「腱膜性眼瞼下垂症」になっても、また普通に手術が出来ます
眼瞼下垂症についてはコチラ