形成外科・皮膚科の保険診療・美容医療なら名古屋市中区の「こいずみ形成クリニック」へ。 当院では、眼瞼下垂・陥没乳頭・腋臭・傷跡・ほくろなどは保険診療の対象です。眼瞼下垂は年間600症例を行っております。
この手術の合併症で多いのは、術後の目の大きさの左右差にあります。鼻や脂肪吸引の手術と異なり、瞼(まぶた)は動きます。瞼だけでなく、眉毛も動きます。手術中に目の大きさをそろえることは非常に重要です。手術中は患者さんに座ってもらって、目の大きさの左右差を確認します。患者さん自身に手術中に座っている状態で鏡で自分の目の開きを確認することもできます。実際にご自分で確認される方は90%です。手術中にここまで確認しても手術後左右差が出ることがあります。
この原因には、手に利き手(右利き、左利き)と同じように瞼には「利き瞼」が存在します。これは利き目とは違います。「ききまぶた」です。左右の瞼を持ち上げる眼瞼挙筋の筋力が左右で2倍以上異なる症例が存在します。そういった症例では手術中に左右をあわせても、手術後2〜4週間で左右差が顕著になってきます。こういった場合は修正を行わなければいけません。こういった症例は、手術後1週間のときに、かなりの左右差が存在することがあります。この場合は、手術後1週間の抜糸のときに修正してしまうこともあります。
難しいのは、手術後1週間で左右差があるのですが、その差が少しの場合です。
なぜなら手術後の腫れは左右同じでなく、腫れが強ければ、瞼は挙がりにくいのは当然です。今後、左右がそろっていくのか、左右差が拡大していくのか?ということがあります。
迷うところなのですが、ほとんどの患者さんは経過観察をしていくほうを選択されます。
その結果、左右がそろってくることが9割以上なので、経過観察することは当然と言えば当然です。ただ左右がそろってこない時には、手術後3〜4ヶ月後に修正となります。