形成外科・皮膚科の保険診療・美容医療なら名古屋市中区の「こいずみ形成クリニック」へ。 当院では、眼瞼下垂・陥没乳頭・腋臭・傷跡・ほくろなどは保険診療の対象です。眼瞼下垂は年間600症例を行っております。

日本一の眼瞼下垂専門クリニックを目指して

診療時間

10:00~18:30
(火曜・日曜は除く)

アクセス

栄駅より徒歩5分

お気軽にお問合せください

052-238-1230

眼瞼下垂の左右差について
~眼瞼下垂の左右差について〜1

この手術の合併症で多いのは、術後の目の大きさの左右差にあります。鼻や脂肪吸引の手術と異なり、瞼(まぶた)は動きます。瞼だけでなく、眉毛も動きます。手術中に目の大きさをそろえることは非常に重要です。手術中は患者さんに座ってもらって、目の大きさの左右差を確認します。患者さん自身に手術中に座っている状態で鏡で自分の目の開きを確認することもできます。実際にご自分で確認される方は90%です。手術中にここまで確認しても手術後左右差が出ることがあります。

この原因には、手に利き手(右利き、左利き)と同じように瞼には「利き瞼」が存在します。これは利き目とは違います。「ききまぶた」です。左右の瞼を持ち上げる眼瞼挙筋の筋力が左右で2倍以上異なる症例が存在します。そういった症例では手術中に左右をあわせても、手術後2〜4週間で左右差が顕著になってきます。こういった場合は修正を行わなければいけません。こういった症例は、手術後1週間のときに、かなりの左右差が存在することがあります。この場合は、手術後1週間の抜糸のときに修正してしまうこともあります。

難しいのは、手術後1週間で左右差があるのですが、その差が少しの場合です。
なぜなら手術後の腫れは左右同じでなく、腫れが強ければ、瞼は挙がりにくいのは当然です。今後、左右がそろっていくのか、左右差が拡大していくのか?ということがあります。
迷うところなのですが、ほとんどの患者さんは経過観察をしていくほうを選択されます。

その結果、左右がそろってくることが9割以上なので、経過観察することは当然と言えば当然です。ただ左右がそろってこない時には、手術後3〜4ヶ月後に修正となります。

では、実際に左右差の症例を見ていきましょう。
この症例は20代女性です。
手術中は左右差なくあわせましたが、手術後、腫れのせいか、右目(写真では向かって左側)の目の開きが悪くなっています。

手術前

050.jpg

手術中

059.jpg

下の左の写真は手術の翌日です。
左側が腫れが強く二重の折れが悪いです。そのため開きが悪いです。
手術後4日目もその傾向が継続しています。

手術の翌日

mori1d.jpg

手術後4日目

mori4d.jpg

手術後1週間の状態です。
やはり左側(右目)の開きが悪いですが、目を閉じたところでは切開線の位置がずれているなどのことはありません。このとき、修正をするか、経過を観察するか判断するのですが、この方は手術中に左右がそろっていたので経過を見ていくことにしました。

mori1w.jpg

mori1w2.jpg

手術後2週感です。
左右差が少なくなってきました。

mori2w.jpg

mori2wの2.jpg

手術後3間の状態です。
右目が開いて左右がそろってきました。

3w1.jpg

3w.jpg

術後4週間です。
目の開きの左右差は3週間目より改善してきています。

4w.jpg

4w1.jpg

この症例では左右差は経過観察で改善していくものと思われます。

手術中の左右差についてはこちら