形成外科・皮膚科の保険診療・美容医療なら名古屋市中区の「こいずみ形成クリニック」へ。 当院では、眼瞼下垂・陥没乳頭・腋臭・傷跡・ほくろなどは保険診療の対象です。眼瞼下垂は年間600症例を行っております。

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鼻中隔延長の治療

鼻中隔延長の手術

耳介軟骨採取部位の傷跡.jpg

この手術は、自分の体の軟骨で、鼻先を下に伸ばします。

鼻先、いわゆる鼻尖(びせん)は軟骨でできていますので、やはり自分の軟骨で延長することが基本です。

よくL型プロテーゼを用いて短鼻を改善できませんか?といわれますが、鼻先までプロテーゼを用いるとかえって鼻先が上を向いてしまうことがよくあります。
また鼻先のシリコンプロテーゼは皮膚を薄くして、飛び出てくる危険性があります。

移植する自分の軟骨〜自家軟骨は耳介軟骨 もしくは肋軟骨を用います。耳介軟骨は耳の裏側を切開して採取します。傷跡は目立ちません。(写真右)

肋軟骨採取部位の傷跡.jpg

肋軟骨は右の乳房下縁を3〜4cm切開して、肋軟骨を採取します。この場合、近くで見ると傷跡は白い線として見えますが、それほど目立つ傷ではありません。(右の写真)

また鼻中隔軟骨を用いることもします。
この軟骨はまっすぐで非常に使い勝手がいいのですが、小さいのが欠点です。

また鼻中隔延長を行う方は鼻中隔軟骨が小さいので延長するわけですから、これだけで延長はなかなか困難です。
しかし、少しだけ延長したい、耳や胸の軟骨採取部位の傷あとがいやだという場合には、この鼻中隔軟骨を用います。 

鼻中隔延長に用いる軟骨

上でも書いたように用いる軟骨は 耳介軟骨・肋軟骨・鼻中隔軟骨があります。

それぞれの利点・欠点を述べていきます。

耳介軟骨

耳介軟骨では、軟骨採取部の傷がほとんど目立たない、手術後の痛みが非常に楽といった利点があります。欠点は採取できる軟骨量が限られているために延長量は通常3mm、がんばって4mmまでが限界です。また軟らく、もともと平らでなく湾曲していますので真っ直ぐに矯正して移植しますが、歪みが生じることがあります。このような症例には修正を行っており、良好な結果を得ております。

肋軟骨

肋軟骨の欠点は、採取部位の傷跡になります。利点としては、軟骨の十分に採取できるために、しっかりと5mm延長したい方は、肋軟骨でしょう。また固いために術後歪んだりすることはこれまで経験していません。肋軟骨が鼻先に移植されると固すぎるといわれる患者さんがいらっしゃいます。
この欠点を改善させるために、肋軟骨移植の症例でも、鼻先だけには耳介軟骨を移植して、自然さを出すようにしています。

鼻中隔軟骨

まっすぐなので非常に用いやすいのですが、小さいことが最大の欠点です。
耳介軟骨と組み合わせるなどすれば、いいと思います。この軟骨の最大の利点は採取部位の傷あとが残らないということです。

鼻中隔延長の軟骨の選択

耳介軟骨・肋軟骨・鼻中隔軟骨を用いる症例はどのように決めているのか?というと大体以下のようになっております。

耳介軟骨
  • これまでにお鼻の手術をしたことがない
  • 延長量が3mm程度で十分である
  • 胸の傷を残したくない
肋軟骨
  • これまでに鼻尖縮小や隆鼻術などの治療経験がある。
  • がっつり伸ばしたい
  • 以前に耳介軟骨を使用されてしまっている
  • 鼻先をシャープに尖らせたい
鼻中隔軟骨
  • 延長量はごくごく控え目
  • 軟骨採取部位の傷あとがない

もちろん、以前に治療経験があっても胸の傷がいやなら、耳介軟骨でできる範囲で治療できます。
このあたりについては診察時にお話して、患者さんの希望の優先順位で決定します。効果を第一に考えるならば肋軟骨かもしれませんし、傷跡を一番に考える場合は、耳介軟骨になります。もちろん耳介軟骨で十分な方も多くいらっしゃいます。

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